エメラルドの張り合わせ石(ダブレット・トリプレット)
エメラルドは色石の中では高価な宝石です。
それ故に色々な偽物も存在しますが、よりキレイに見せるため(高価に見せるため)に色の改変や傷の改変を行った処理石が多数存在します。
もし、間違った判断をしてしまうと多大なる損失につながりかねません・・・。
今回は、エメラルドの真贋シリーズ 第3弾 エメラルドの張り合わせ石(ダブレット・トリプレット)についてお話しします。
張り合わせ
天然、合成にかかわらず、二種類以上の素材を張り合わせたり、素材の間に色素を挟みこみ、色調や光彩効果などを高めることです。
二つの部分を張り合わせたものをダブレット、三つの部分を張り合わせたものをトリプレット、宝石の裏に銀箔などをはり、色や見映えをよくするフォイール・バックなどをいうことです。https://www.your-emerald.com/sidemenu/yougo.htm
宝石の価値は、大きさ、色、傷で決まります。
天然で透明感があり深い色合いがある宝石は希少価値もあり高価な宝石として流通します。
しかし、透明感がなかったり、色が薄かったりすると価値が大幅に下がってしまいます。
そこで色の薄い宝石に人工的に処理か加工を施し良い色に見せて高く販売しようとする方たちが多数います。
エメラルドでも張り合わせが存在します。
真上から見ると、透明感があり深い緑色をしているかのように見えるエメラルドでも、張り合わせ処理をしている可能性もあります。
張り合わせ処理の確認方法
通常、上から見ると張り合わせ処理の有無の確認が難しいですが、張り合わせは横から見るとはっきりわかります。
今回の分は、上に透明の石、下にエメラルドを合わせている事例です。
上から見ると、綺麗なエメラルド。内包物も見えます。
横から見ると、張り合わせの部分がよく見えます。
確認方法は簡単ですので、査定する際は必ず「上からと横から、斜めから」などいろいろな方向から宝石を見るようにしましょう!
ブラックオパールなどもダブレットやトリプレットが多く存在するのでご注意を!
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